2004年「子どもが選ぶ重大ニュース」と「100字コメントコンクール」で構成。子どもたちが現代社会をどう見ているかを調査・集計。
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第5回(2004年) ジュニア・ジャーナリスト大賞(J・J大賞)
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2004年を子どもたちはこう見た!
『重大ニュースと意見』

第5回「ジュニア・ジャーナリスト大賞」(J・J大賞)調査報告


現代用語検定協会では、2000年より「ジュニア・ジャーナリスト大賞」(J・J大賞)を実施しています。この事業は、『子どもが選ぶ重大ニュース』と『100字コメントコンクール』から構成されています。この事業の第5回目は、次世代教育推進機構、『現代用語の基礎知識 学習版』(自由国民社刊)、教育図書出版の教育開発出版鰍フ御協力を得て、2004年11月1日〜12月10日に実施、このほど、その集計結果をまとめました。本調査は、首都圏を中心に約1000名の児童・生徒を対象にアンケート記入方式及び協会ホームページでのメール応募により実施したものです。

現代の子ども達が、日常的な情報はん乱状況のなかで、激動の幕明けとなった21世紀の4年目の出来事に対してどのような関心を持ったかの一端が知れる調査結果となっています。

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●子どもが選んだ2004年重大ニュース


順位 ニュース項目 ポイント
大型台風が次々と日本を直撃。10月23日に新潟中越地震が発生。
5575
長崎県佐世保市の小6同級生殺害事件など、少年犯罪が多発。少年法の再見直しも検討へ。
4275
日本プロ野球界再編で初のストライキ。新規球団参入などで新プロ野球界づくりへ。イチローは大リーグ年間最多記録を84年ぶりに塗り変える。
4245
アテネ五輪で、日本選手メダルラッシュで大活やく。
4145
自衛隊をイラクへ派遣。多国籍軍としては初参加し、駐留も延期へ。4月と10月にイラクで邦人人質事件も発生。
3375
鳥インフルエンザやBSE(狂牛病)による米国牛肉の輸入禁止など「食の安全・安心」をめぐる問題が相次ぐ。
3155
イラクへ主権移譲後もきびしい治安の回復と民主化。「大量破壊兵器」発見されず、イラク戦争の大義も揺らぐ。
3100
ブッシュ対ケリー。米大統領選でイラク戦争の評価で米国を二分する論戦。
2940
児童虐待事件が多発。虐待防止法が改正されたが、乳幼児の虐待死者数が急増。
2660
10
進展しない北朝鮮問題。足踏みが続く6カ国協議と日朝実務者協議。
1280
次点
国会議員の年金未払いスキャンダルの中で年金改革法が成立。
1275

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●調査・集計方法

●調査結果から
「子どもが選んだ2004年10大ニュース」の第1位は「大型台風の直撃と新潟中越地震」でした。調査期間直前に起こった新潟中越地震には関心が高く、多くの子ども達が上位にランクするとともに、「100字コメント」でも新潟中越地震に関する感想が多数寄せられました。また、2004年調査で特徴的なことは、第2位「長崎県佐世保市の小6同級生殺害事件」、第9位「児童虐待事件の多発」を多くの子ども達が自らのこととして受けとめ、「100字コメント」でも「生命」をテーマにした真摯な意見がめだちました。明るいニュースとしては第3位「プロ野球再編」、第4位「アテネ五輪」で、「100字コメント」で登場した人物は、イチロー、北島康介などでした。また、第5位の「自衛隊のイラク派遣」、第7位の「イラク復興」では、上位のランク付けは少ないものの、ほとんどの子どもが中位以降に選ぶなど、関心の高さをうかがわせました。このほか、国際情勢では「米大統領選」(第8位)、「北朝鮮問題」(第10位)以外、EU、中東問題、北オセアニア学校テロ事件への関心は低いものでした。また、国内政治関連では「年金問題」が次点に選ばれましたが、2大政党化や有事法制などはほとんどベスト10に選ばれませんでした。

●調査・集計方法
この調査は2004年1月より11月までに報道された<国際情勢><政治/経済><産業/情報><社会/生活><環境/科学><文化/スポーツ>の6つの大分野ごとの出来事から小学4年生〜中学3年生までの子ども達に2004年の10大ニュースを選んでもらうことを目的に実施されました。
  調査方法は、現代用語検定協会の理事により候補ニュース20を選定して応募シートを作成、そのシートに一人ひとりのベスト10を記入してもらう方法をとりました(20項目以外のものは記述式)。調査期間は04年11月1日より12月10日までとし、協力の学習塾・私学での直接アンケート及びホームページへのメール投票を行い、投票総数は986通で無効回答はありませんでした。
  集計方法は各アンケート1位記入項目を10ポイント、10位を1ポイントとして、各ニュース項目ごとに集計し、ポイント数によりランク付けされています。

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●『100字コメントコンクール』


 

 J・J大賞『100字コメントコンクール』は、「あなたが重大ニュースのベスト10に選んだできごとのひとつを選び、そのできごとに関するコメント(意見や解説など)を100字前後に書きなさい」という記述式によるアンケートです。全アンケート応募者の8割の子ども達が自分が選択したニュースのコメントを寄せてくれました。
  2004年調査で特徴的なことは、コメントのテーマが「大型台風の直撃と新潟中越地震」(第1位)と、「長崎県佐世保市の小6同級生殺害事件」(第2位)及び「児童虐待事件の多発」(第9位)の「自然災害」と「子どもの生命」に集中したことです。自然災害では、災害に対する恐怖とともにほとんどの子どもが「ボランティア」の必要性を述べています。一方、鋭い意見がめだったのが、「子どもの命」に関するコメントです。同年代としての意見とともに、親や教師などへの批判、社会問題として指摘する声もありました。また、イラク関連のコメントでは、イラク戦争への批判がほとんどで、自衛隊へのイラク派遣についても批判的な意見が目立ちました。(なお、以下「100字コメント」の入賞作品の発表に際しては、個人情報保護の立場から、すべて匿名としました。)


 ●入選コメント


「100字コメントコンクール」入選作品は以下をご覧下さい。

 【 大賞 】


「被害者の気持ちを考えてほしい」
少年法は改正した方が良い。人を殺したなら大人も子供も関係ないからだ。今の少年法はあますぎる。もっと被害者の気持ちを考えてほしい。それに、今、少年犯罪が多発している中で、少年法を改正しないとなると、少年犯罪は増える一方だ。私は、少年法を厳しくすることを望む。
(小学6年)


「大人の理由でなぜ子どもが殺される」
北オセチア学校占拠テロ事件では、私達とまだ全然変わらない子どもたちが、何の罪もなく殺されていってしまった。しかも、占拠される間、子どもたちはせまい体育館の中に恐怖でとじこめられた。私は、何の罪もない子どもたちが、大人たちの理由でなぜ殺されなければいけないのか、悲しく思った。
(中学2年)


「画面の中の人生」
最近私たちの間では、画面が普及している。想いを伝えたり、遊んだり確かに便利だがそのせいで本来の人間らしさが損なわれている気がする。感覚が鈍っている。この人生は画面上の様にうまく進むはずがない。画面の中だけでは人生の旅は出来ない。人生はゲームとは違い、人工的には作る事の出来ないものだ。
(中学3年)

 

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 【 優秀賞 】


「虐待するなら産むな」

自分がお腹を痛めて産んだ子を平気で虐待する、その人の気持ちが全然わからない。虐待するなら最初から産むなと言ってやりたい。産むなら産むでちゃんと責任を持ってほしい。そんな無責任なことをするなら子供を作りたくても作れない人に失礼だと思う。僕はそういう大人にならないようにしたいと思う。
(中学2年)


「大丈夫か日本!?」
大型台風が次々と日本を直撃し、もう新潟まで地震が発生した。これは、天変地異の前ぶれだと思う。人間が便利な生活をしていき、環境のことを考えなかったからだ。これ以上温暖化をくい止めない限り、大変なことになりかねないと思う。大丈夫か日本!?
(小学5年)


「過去何回も戦争をして……」
今、問題になっているのはイラク戦争やテロなどである。過去何回も戦争をしてきて戦争のむごさ、ひどさ、悲しさなどは何回も分かってきて何度やらないと思ったことか。しかし、その思いを次の世代に伝えるのはどうも難しいらしく、今も戦争は世界中でたくさん起こってしまっている。
(中学3年)


「ゲームオーバー」

便利な物ほどキケンな物はありません。このゲームは、原子力という、とっても便利なアイテムがあっても、それを使うと、ばく発してしまい、ゲームオーバー。地球の環境をこわすようなことをしても、ダメ。こんなにむずかしいゲームがあっても、環境に優しいリサイクルを使って、クリアできるのです。
(小学5年)


「少年兵と母少女」
私達と同じ年の少年が戦場に立っている。人の死、人の別れを心に刻みながら立っている。ある少女は愛していない兵士の子供を生み、泣いているだろう。守られる者が守る者のたてとなっているのだ。心の傷は深いだろう。だから子供を助けなきゃならない。そして重視しなければならない。(「ウガンダの少年兵」のニュースを見て)
(小学6年)


「人間とは思えない行為」
今の今の世の中とても物騒である。窃盗、詐欺等も多いが最近多発している事件が人を殺害する事件だ、それも人が人を殺すという同じ人間とは思えない行為だ。何故そのような事件が起きるのか、それは今の時代が反映していると考える。殺すのは簡単、殺す理由も簡単だが殺された人間は二度と還ってこないのだ。
(中学3年)


「説得力にかける大人」
少年犯罪が、多発しているのは今の日本の治安が悪くなっているからである。子供の手本となる大人が犯罪をおこす、それではいくら大人が子供にたいし犯罪は悪いことだと言っていても説得力にかける。今では、人の命の重みまでもが、軽くなっているような気がしてならない。
(中学3年)


「自分で自分の強さを信じたイチロー」
小さな時からがんばって、一生懸命練習したと思う。自分で自分の強さを信じて、打っていたと思う。両方優勝に縁のないチームで、大リーグの年間最多安打の記録を作った。小柄で、俊足で盗塁が得意だと思う。まだまだ記録はぬかれると思うが、鈴木一郎選手におめでとうございますと言いたい。
(小学4年)

 

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 【 入賞 】


「日本のいいところ」

今年、日本は例年と比べて、特に自然災害が多かった。大型台風では広島県の世界遺産が壊れたり、農作物が獲れなくなったり、地震では1日で新潟県が被害に遭って日本がボロボロになってしまった。でも、こんな時に助けあえるのが日本のいいところだと思う。
(中学3年)


「『親』という自覚」
幼き子供は、いったい誰を信じればいいのだろうか。生まれてくる子供にとっては選択の余地はない。この問題について私は「親」という自覚を持ってほしいと思います。少しそれが欠けていると思います。私も将来親という立場になった時、どのように子供と接していけばいいかを考え直していきたいです。
(中学3年)


「憲法にあきらかに違反」
私が選んだ出来事は、イラク自衛隊問題です。日本は憲法第9条で、戦争の放棄、軍備及び、交戦権を持たない、と言っています。なのに、イラクに軍人を派遣したということは、その憲法に、あきらかに反しています。いつもう一度戦争が起こるかもしれない国に、軍人を送るなどあってはいけない事だと思う。
(中学3年)


「親との深いみぞ」
小6同級生殺害事件や、多発する少年犯罪は、その親も原因だと思う。虐待を受けたりだとか、親との間に深いみぞがあったりで、不安なとき、孤独なときなど親がいてくれないなど最近の親達は冷たく、それによってさみしさから逃れるために犯罪に手を染めてしまう子供達が多くなってきているんだと思った。
(中学3年)


「プロ野球に夢がもてる?」
私はプロ野球を観戦するのが大好きだ。選手達が一生懸命にプレーする姿を見て、私達ファンは夢や希望を与えてもらえる。しかし今年のプロ野球界は暗い話題ばかりだった。日本プロ野球界再編と称しオーナー達はファンや選手を無視して球団の合併を進めた。こんな状況で私達ファンは夢や希望を期待できるのか?
(中学3年)


「ちきゅうに人がいなくなる」
ぼくは核燃料サイクルの事故のことでは、しょうエネをして、あまり携帯とか、車とか、作らないほうがいいと思いました。それで、ふせげなかったら、もっと自然を大切にし、木を切らずに、今のままでくらしたほうがいいと思います。あとこのまますすんでいったらちきゅうに人が一人もいなくならないよう、核燃料をへらして、電気とか節約したほうがいい。
(小学4年)


「日本の自衛隊」
アメリカ対イラクで始まったイラク戦争は、日本にも影響しました。日本はアメリカに頭が上がらず、「戦争をしない」という憲法の影も薄くなってきています。自衛隊をイラクに送りましたが、早く退いた方がいいと思います。イラク派遣は戦争に近づく一歩だと思います。
(中学2年)


「米大統領選のテレビ討論」
さいきんアメリカで大統領選が行われたが、この選挙のテレビとうろんを日本でもさいようすべきだと思う。この理由は、さいきん選挙にとうひょうしない人がふえているので、もっと国民が選挙にきょうみをもち、よりよい政治家を選び、日本をよくしていきたいからだ。
(中学2年)


「戦争から何が得られる?」
今までのアメリカを見てきて、アメリカは約10年か20年に一回は戦争をおこしています。ベトナム戦争などもその一つです。しかし戦争から何が得られるのでしょうか。今回のイラク戦争でも「大量破壊兵器はありませんでした」と言い、同じことのくり返しでした。
(中学2年)


「簡単に戦争をしかけすぎ」
アメリカが、イラクに攻撃したのは問題があったと思う。「大量破壊兵器がイラクにある」という話を聞いて、アメリカは少し早まってしまったのかもしれない。アメリカは武力があるからって簡単に戦争をしかけすぎている。なので米大統領選挙でも戦争好きのブッシュよりケリーの方が良かった。
(中学1年)


「スポーツが楽しくなってきた」
アテネオリンピックで、日本代表がメダルをたくさんとった事を僕はすごいと思います。たくさんメダルを獲れるということは、日本が幅広く、たくさんのスポーツをとりあげている事がわかります。それ以外にも、男子だけではなく、女子選手もとてもがんばっています。本当にいろんな意味でスポーツが楽しくなってきました。
(中学1年)


「自衛隊をつくった意味」
もともと自衛隊という物は、日本を守るためにつくられた組織である。それなのに、多国籍軍に参加しては、自衛隊という物をつくった意味がなく、もしかしたら、これをきっかけに自衛隊が軍になってしまい、また太平洋戦争のような悲惨な戦争をおこしてしまいかねないから、派遣をやめた方が良いと思う。
(小学6年)


「政治家は将来を見て行動を」
私は、国会議員の年金未払いについて、政治を動かしたりしている立場の人が年金未払いなんて本当に議員になっていいのかと思う。これから少子高齢化が進んで大変なのに1人でもそういう人がいるとつらいと思った。私は今だけでなく将来を見て行動して欲しいと思う。
(中学3年)


「僕の心の中で感動を生む」
やっぱりアテネオリンピックの話題が印象的だった。とくに僕は、水泳があそこまでメダルを取るとは思わなかった。水泳といえば、北島選手だ。北島選手の100m平泳ぎの競技の後インタビューで「気持ちいい! 超気持ちいい!!」と言っていた言葉は、僕の心の中で感動を生み、また心境が伝わってきた言葉の一つだ。
(中学3年)


「無感動に捨てられる残飯」
バングラデシュという国がある。この国では金持ちが残した食事の市場がある。残飯市場といって貧しい人達がここで残飯を食べるのだ。人の食べ残しを食べるのだ。それに比べて日本(東京)は50万人分の1日の食事量に匹敵する残飯が無感動に捨てられている。こんな事はあってはいけない、そう自分は思った。
(中学3年)

 

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●2004年度 応募要項
≪応募受付は終了いたしました≫

■募集締切
2004年11月30日

■対 象 
 
小学4年〜中学3年生

■発 表  
2004年12月15日

■ 賞 
 
「100字コメントコンクール」応募者の中から大賞(2名)、優秀賞(数名)、佳作(数名)を選定し、賞状と副賞(関連出版物「現代用語の基礎知識 学習版」他)、図書券などを送ります。

■発 表 
集計結果および「100字コメントコンクール」入賞作品は、現代用語検定協会のホームページに掲載、現代用語検定協会の関連出版物でも掲載されます。

■応募方法

応募シートに住所・氏名・学年・年齢・電話番号を記載の上、下記の住所に郵送するか、FAXで送信して下さい。

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